医療保険や生命保険は必要!?
「医療保険」は必要!?
SNSが発達した最近では、様々な人がいろんな発信をしやすくなっています。「『医療保険』や『生命保険』は必要ない!」と提唱する人もいますし、「そういう不要論に騙されるな!」的なチャンネルもあります。情報化社会である昨今、便利な反面、何が正しいのか判断が難しいですね。大事なのは情報の中で自分に合うものを見極めることです。
また最近はいろんなところがいろんな保険商品を販売しています。
先日レンタルビデオのTUTAYAさんから郵便が届き、「何かな?」と開けてみたら保険募集のパンフレットが入っていました。 よく見るとTカードにクレジットカード機能を付けているので、そのクレジット会社からのものでした。カード会社が保険を売る、そんな時代になったんですよね。
お勤めの方は、会社で入る団体保険があります。営業の人が会社に来るのでお付き合いでつい・・・ということが度重なっていつの間にか必要以上に保険に加入していたということがあるのではないでしょうか。
既存の保険会社、外資系、インターネット、銀行窓販、代理店、新聞広告やDM、それ以外にも保険を販売する窓口は沢山あるので「そんなに需要があるの?」と思われるかもしれません。
一方で「保険は必要ない」と提唱するインフルエンサーの影響もあります。
そもそも医療に関して保険は必要なのでしょうか?
今回は『医療保険』と『生命保険』の入院やメディカルに関する特約の必要性についてお伝えしたいと思います。
日本は健康保険を含め社会保障制度が充実しているので、「保険、保険」と言って神経質になる必要はないというのはもっともなご意見です。健康保険に加入していれば、自己負担額は1割~3割で済みますし、各月の限度額を超えた場合、あとから払い戻しを受けられる『高額療養費制度』というものがありますので大変助かりますよね。
しかし個人で加入する「生命保険の医療特約」や「医療保険」は全く必要ないのでしょうか?
確かに公的な健康保険によって、医療費はずいぶん軽減されますが、生活全般のことを考えるとケガや病気をすることによって生活費に大きな影響が生じることがありそうです。 要はご自身やご家庭のライフスタイルによって必要度が違うと言えるでしょう。
例えば私のように自営業の場合、基本給がありませんので、仮に1か月入院したとするとその月の収入は0円ということになります。そうすると、医療費として病院に支払うお金はそこまでないにしても、住宅ローンや光熱費、家族の食費、その他月々かかる出費をどこから捻出するかということになります。1か月であれば何とか預貯金を切り崩せば・・・と考えますが、これが2か月3か月、さらにもっと長くなってくるとたちまち家計はひっ迫してくるわけです。「いまどきそんなに長く入院しない・・・」と思われますか?
コロナ前の平均入院日数は29.3日(厚生労働省「平成29年 患者調査」)とのことですが、これはあくまで平均であって、それ以上入院される方も大勢いらっしゃいます。ちなみに私の母は昨年、熱中症で2か月、骨折で2か月、計4か月入院しました。精神疾患になると100日~500日以上入院されるケースも出てきます。私も皆さんも、いつどんなことがあるかわからないですよね・・・。
サラリーマンはどうかというと、残業が多い仕事であれば当然収入が減ることになります。奥様がパートの場合、家事とご主人様の病院への行き来で時間をとられ、やはりお仕事の時間は減ることが考えられます。そのように元気であれば得られたであろう収入が得られないことによって経済的な負担が生じることも想定しておかなければなりません。
奥様が専業主婦の場合はいかがでしょうか? もともと収入がなければ損失がないということなのでしょうか? 奥様が入院した場合は、今度はご主人様が、時には仕事を休んで病院に行かなければならないかもしれません。それに普段なら奥様がおいしいお弁当や夕飯を準備してくれているはずなのにそれがないので、外食やスーパーの総菜が多くなり、食費がかさむということも考えられます。(料理の得な方は別ですが・・・)
あと、見落としがちなのが入院すると健康保険で賄えない治療、それ以外の費用が生じるということです。
入院されたご本人の食事代(1食あたり460円)は別ですし、場合によっては差額ベッド代(4人部屋でもかかる場合があります)が生じます。テレビカードも1枚1000円が2日くらいでなくなるので結構響いてきます。中でも健康保険の適用外である先進医療を受けるとするならば、一度に300万円ほどかかることになります。
こんな感じで、公的保障だけでは賄えない状況を補うのが個人で加入する保険になるわけです。
ユーチューバーの中には「医療費が払えなければ生活保護という制度もあるから保険に入らなくても大丈夫!」という方もいらっしゃいます。確かに「一理あるな~」とも思いますが、じゃあ割り切って本当に生活保護を受けようとするか・・・? と考えるとどっちがいいかって感じですかね!?
ただ、サラリーマンでも、入院しても収入にさほど影響がない方や年金生活者の方は、医療保障に関してはあまり心配しなくてもいいと言えるかもしれません。
それで、ライフスタイルに合わせて自分が病気やケガで入院した場合、一体どれくらいあったら日常生活に支障がないかを考えられたら良いかと思います。
収支のバランスを考え、貯蓄の中で治療費にあてられる許容金額を定めておき、それを越えそうなものを保険で対応するようにしてもいいのではないでしょうか。
まずは必要性について①ご自身で考え,②わからない点は信頼できる方に相談されるのがよいかと思います。
それから③各保険会社の資料を集めて決めていくという順番です。 早い段階で保険屋さんに相談すると、わたしも含めてですが、当然自分が扱っている保険を売りたくなりますからねー(笑)
次回は『生命保険』についてご説明します。
また最近はいろんなところがいろんな保険商品を販売しています。
先日レンタルビデオのTUTAYAさんから郵便が届き、「何かな?」と開けてみたら保険募集のパンフレットが入っていました。 よく見るとTカードにクレジットカード機能を付けているので、そのクレジット会社からのものでした。カード会社が保険を売る、そんな時代になったんですよね。
お勤めの方は、会社で入る団体保険があります。営業の人が会社に来るのでお付き合いでつい・・・ということが度重なっていつの間にか必要以上に保険に加入していたということがあるのではないでしょうか。
既存の保険会社、外資系、インターネット、銀行窓販、代理店、新聞広告やDM、それ以外にも保険を販売する窓口は沢山あるので「そんなに需要があるの?」と思われるかもしれません。
一方で「保険は必要ない」と提唱するインフルエンサーの影響もあります。
そもそも医療に関して保険は必要なのでしょうか?
今回は『医療保険』と『生命保険』の入院やメディカルに関する特約の必要性についてお伝えしたいと思います。
日本は健康保険を含め社会保障制度が充実しているので、「保険、保険」と言って神経質になる必要はないというのはもっともなご意見です。健康保険に加入していれば、自己負担額は1割~3割で済みますし、各月の限度額を超えた場合、あとから払い戻しを受けられる『高額療養費制度』というものがありますので大変助かりますよね。
しかし個人で加入する「生命保険の医療特約」や「医療保険」は全く必要ないのでしょうか?
確かに公的な健康保険によって、医療費はずいぶん軽減されますが、生活全般のことを考えるとケガや病気をすることによって生活費に大きな影響が生じることがありそうです。 要はご自身やご家庭のライフスタイルによって必要度が違うと言えるでしょう。
例えば私のように自営業の場合、基本給がありませんので、仮に1か月入院したとするとその月の収入は0円ということになります。そうすると、医療費として病院に支払うお金はそこまでないにしても、住宅ローンや光熱費、家族の食費、その他月々かかる出費をどこから捻出するかということになります。1か月であれば何とか預貯金を切り崩せば・・・と考えますが、これが2か月3か月、さらにもっと長くなってくるとたちまち家計はひっ迫してくるわけです。「いまどきそんなに長く入院しない・・・」と思われますか?
コロナ前の平均入院日数は29.3日(厚生労働省「平成29年 患者調査」)とのことですが、これはあくまで平均であって、それ以上入院される方も大勢いらっしゃいます。ちなみに私の母は昨年、熱中症で2か月、骨折で2か月、計4か月入院しました。精神疾患になると100日~500日以上入院されるケースも出てきます。私も皆さんも、いつどんなことがあるかわからないですよね・・・。
サラリーマンはどうかというと、残業が多い仕事であれば当然収入が減ることになります。奥様がパートの場合、家事とご主人様の病院への行き来で時間をとられ、やはりお仕事の時間は減ることが考えられます。そのように元気であれば得られたであろう収入が得られないことによって経済的な負担が生じることも想定しておかなければなりません。
奥様が専業主婦の場合はいかがでしょうか? もともと収入がなければ損失がないということなのでしょうか? 奥様が入院した場合は、今度はご主人様が、時には仕事を休んで病院に行かなければならないかもしれません。それに普段なら奥様がおいしいお弁当や夕飯を準備してくれているはずなのにそれがないので、外食やスーパーの総菜が多くなり、食費がかさむということも考えられます。(料理の得な方は別ですが・・・)
あと、見落としがちなのが入院すると健康保険で賄えない治療、それ以外の費用が生じるということです。
入院されたご本人の食事代(1食あたり460円)は別ですし、場合によっては差額ベッド代(4人部屋でもかかる場合があります)が生じます。テレビカードも1枚1000円が2日くらいでなくなるので結構響いてきます。中でも健康保険の適用外である先進医療を受けるとするならば、一度に300万円ほどかかることになります。
こんな感じで、公的保障だけでは賄えない状況を補うのが個人で加入する保険になるわけです。
ユーチューバーの中には「医療費が払えなければ生活保護という制度もあるから保険に入らなくても大丈夫!」という方もいらっしゃいます。確かに「一理あるな~」とも思いますが、じゃあ割り切って本当に生活保護を受けようとするか・・・? と考えるとどっちがいいかって感じですかね!?
ただ、サラリーマンでも、入院しても収入にさほど影響がない方や年金生活者の方は、医療保障に関してはあまり心配しなくてもいいと言えるかもしれません。
それで、ライフスタイルに合わせて自分が病気やケガで入院した場合、一体どれくらいあったら日常生活に支障がないかを考えられたら良いかと思います。
収支のバランスを考え、貯蓄の中で治療費にあてられる許容金額を定めておき、それを越えそうなものを保険で対応するようにしてもいいのではないでしょうか。
まずは必要性について①ご自身で考え,②わからない点は信頼できる方に相談されるのがよいかと思います。
それから③各保険会社の資料を集めて決めていくという順番です。 早い段階で保険屋さんに相談すると、わたしも含めてですが、当然自分が扱っている保険を売りたくなりますからねー(笑)
次回は『生命保険』についてご説明します。