1.家族が困らないように
生命保険を掛ける理由の一つは、ご自分が万が一の時、家族が路頭に迷うことのないようにお金を残すことです。特に一家の稼ぎ手には必要性があると言えるでしょう。
これは「保険」という制度が始まった時の、基本的な考えに即したものです。[自分に何かがあった時のためにお互い助け合いの精神でお金を出し合いましょう]というわけです。ですから“何事もなかったら”返ってこないお金、つまり『掛け捨て』というのが原則なわけですが、時の経過とともに付加価値を付けて、少しでも貯まるように満期金や返戻金を設けたり、預けたよりも増える可能性を狙って資産運用をする商品が開発されたりしています。
どれを選ぶかは資産状況や好みによりますが、大切なのは自分が万一のことがあった時に家族に残す金額を把握し、その必要にかなったものにするということです。
では「いくらぐらい必要なの?」ということになるわけですが、それも各ご家庭の家族構成、年齢、資産状況、職業などによって必要額はまちまちです。
子供さんが成人し独り立ちするまでの年数とかかる費用、遺族年金の金額、負債状況などを算出し、シュミレーションされることをお勧めします。
この点で、保険会社やファイナンシャルプランナーに相談される方もいらっしゃいます。
※弊社ではメットライフ生命のシステムである『ライフプランシュミレーション』によって、もしもの時の必要額を算出しています。(費用は無料です)
さて、では一家の大黒柱でなければ生命保険をかける必要はないのでしょうか?
これは「保険」という制度が始まった時の、基本的な考えに即したものです。[自分に何かがあった時のためにお互い助け合いの精神でお金を出し合いましょう]というわけです。ですから“何事もなかったら”返ってこないお金、つまり『掛け捨て』というのが原則なわけですが、時の経過とともに付加価値を付けて、少しでも貯まるように満期金や返戻金を設けたり、預けたよりも増える可能性を狙って資産運用をする商品が開発されたりしています。
どれを選ぶかは資産状況や好みによりますが、大切なのは自分が万一のことがあった時に家族に残す金額を把握し、その必要にかなったものにするということです。
では「いくらぐらい必要なの?」ということになるわけですが、それも各ご家庭の家族構成、年齢、資産状況、職業などによって必要額はまちまちです。
子供さんが成人し独り立ちするまでの年数とかかる費用、遺族年金の金額、負債状況などを算出し、シュミレーションされることをお勧めします。
この点で、保険会社やファイナンシャルプランナーに相談される方もいらっしゃいます。
※弊社ではメットライフ生命のシステムである『ライフプランシュミレーション』によって、もしもの時の必要額を算出しています。(費用は無料です)
さて、では一家の大黒柱でなければ生命保険をかける必要はないのでしょうか?
2.あげたい人にあげられる
もう一つ、生命保険を掛ける理由として、「受取人」を指定できることから、「あげたい人にあげられる」というメリットがあります。
“みなし相続”という言葉を聞かれたことがおありかもしれません。お持ちの現金、預貯金、有価証券、不動産など、その方が生存している時にお持ちの財産とは別に、亡くなったときに発生する財産・・・生命保険の死亡保険金と死亡退職金、この2つが『みなし相続』と言われるものです。
このみなし相続は、通常の相続財産を財産放棄したとしても受け取れます。
逆に言うと、生命保険で死亡受取人に指定されているなら、「その人にしか行かないお金」ということになります。「お金に名前を付ける」という言い方をしたりしますが、つまりお金の行き先を決めておくわけです。
イギリスでは生命保険(特に終身保険)のことを『ラストラブレタ―』と言うそうです。最後のラブレター、つまり保険証券に自分の思いを込めるという意味合いなんだと思います。
通常の相続の場合、受け取る割合は決まっています。例えば両親と子供3人の5人家族でお父さんが亡くなった場合、奥様が2分の1、残りの半分を3人の子供さんが(6分の1ずつ)分けることになります。それが生命保険の受取人になると、記されている保険金額が受取人に行くので、お金を預ける契約者は、あげたい人に取り分けることができるのです。
1例ですが、父親が自分を契約者、被保険者として1000万円の生命保険に加入したとします。死亡受取人は公務員で収入の安定している長男にしました。
月払いの10年で満期がくる養老保険ですが、父親は全期間分、1000万円前納しました。
3年後、父親が亡くなったとした場合、まず死亡保険金の1000万円が長男におります。全期間前納していましたので、7年分(700万円)も未経過保険料として返ってきます。この未経過保険料は誰が受け取るのでしょうか? それも長男ということになります。ですからこの場合、1700万円が長男のもとにおりることになります。
※話を分かりやすくするために保障料の掛け捨て部分や前納割引、配当金などは考慮していません。
長男は、このお金がなくても生活はできるわけですが、「お前に託した!」「あとは家の事頼んだぞっ!!」という父親の想いがこの保険には込められています。
ですからそういう目的で、生命保険を利用する方法もあるわけですね。
もちろん、家族の仲が悪くなってしまってはいけないので、可能であれば機会を見つけて、事前にご家族でよく話し合っておくことをお勧めします。
例えば、「自分がいなくなった後、葬式代や家の管理などでお金がいるから、太郎に多めに保険がおりるようにしておくからね。」とか、逆に「太郎には家や土地を引き継がせるけど、次郎には今まで何もしていないからこれだけ残せるようにしておくよ。」というように、当人と他の兄弟に意向を伝えておくなら、「相続(そうぞく)」が「争族(そうぞく)」になってしまうことを避けることができるでしょう。
もちろん、「平等に残したい」という場合もあるでしょうから、受取人に均等におりるよう設定することも可能です。
自分の意向を伝えるための別の方法として『遺言』を書いておくという方法もあります。
ただ、『保険』の形をとっておけば、節税効果も見込めます。
“みなし相続”という言葉を聞かれたことがおありかもしれません。お持ちの現金、預貯金、有価証券、不動産など、その方が生存している時にお持ちの財産とは別に、亡くなったときに発生する財産・・・生命保険の死亡保険金と死亡退職金、この2つが『みなし相続』と言われるものです。
このみなし相続は、通常の相続財産を財産放棄したとしても受け取れます。
逆に言うと、生命保険で死亡受取人に指定されているなら、「その人にしか行かないお金」ということになります。「お金に名前を付ける」という言い方をしたりしますが、つまりお金の行き先を決めておくわけです。
イギリスでは生命保険(特に終身保険)のことを『ラストラブレタ―』と言うそうです。最後のラブレター、つまり保険証券に自分の思いを込めるという意味合いなんだと思います。
通常の相続の場合、受け取る割合は決まっています。例えば両親と子供3人の5人家族でお父さんが亡くなった場合、奥様が2分の1、残りの半分を3人の子供さんが(6分の1ずつ)分けることになります。それが生命保険の受取人になると、記されている保険金額が受取人に行くので、お金を預ける契約者は、あげたい人に取り分けることができるのです。
1例ですが、父親が自分を契約者、被保険者として1000万円の生命保険に加入したとします。死亡受取人は公務員で収入の安定している長男にしました。
月払いの10年で満期がくる養老保険ですが、父親は全期間分、1000万円前納しました。
3年後、父親が亡くなったとした場合、まず死亡保険金の1000万円が長男におります。全期間前納していましたので、7年分(700万円)も未経過保険料として返ってきます。この未経過保険料は誰が受け取るのでしょうか? それも長男ということになります。ですからこの場合、1700万円が長男のもとにおりることになります。
※話を分かりやすくするために保障料の掛け捨て部分や前納割引、配当金などは考慮していません。
長男は、このお金がなくても生活はできるわけですが、「お前に託した!」「あとは家の事頼んだぞっ!!」という父親の想いがこの保険には込められています。
ですからそういう目的で、生命保険を利用する方法もあるわけですね。
もちろん、家族の仲が悪くなってしまってはいけないので、可能であれば機会を見つけて、事前にご家族でよく話し合っておくことをお勧めします。
例えば、「自分がいなくなった後、葬式代や家の管理などでお金がいるから、太郎に多めに保険がおりるようにしておくからね。」とか、逆に「太郎には家や土地を引き継がせるけど、次郎には今まで何もしていないからこれだけ残せるようにしておくよ。」というように、当人と他の兄弟に意向を伝えておくなら、「相続(そうぞく)」が「争族(そうぞく)」になってしまうことを避けることができるでしょう。
もちろん、「平等に残したい」という場合もあるでしょうから、受取人に均等におりるよう設定することも可能です。
自分の意向を伝えるための別の方法として『遺言』を書いておくという方法もあります。
ただ、『保険』の形をとっておけば、節税効果も見込めます。
3 相続税対策
みなし相続の場合、法定相続人1人当たり500万円が非課税です。
ですから先程の例で考えると、法定相続人は奥様と、子供3人の4人で、4×500万円=2000万円が非課税になります。
これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、このような制度上の優遇処置があることは覚えておきたいですね。
さらに生命保険を掛けることでの節税効果として、住民性や所得税を軽減できるということがあります。
多くの方は10月11月になると年末調整のために職場に、自営業者や年金受給者の方は確定申告のために保険料控除のハガキや書類を出されるかと思います。届け出をすることで節税できます。
ですから先程の例で考えると、法定相続人は奥様と、子供3人の4人で、4×500万円=2000万円が非課税になります。
これを多いとみるか少ないとみるかは人それぞれですが、このような制度上の優遇処置があることは覚えておきたいですね。
さらに生命保険を掛けることでの節税効果として、住民性や所得税を軽減できるということがあります。
多くの方は10月11月になると年末調整のために職場に、自営業者や年金受給者の方は確定申告のために保険料控除のハガキや書類を出されるかと思います。届け出をすることで節税できます。
4.まとめ
これらのことを考えると、生命保険にはそれなりの意味があることが分かります。
①愛する家族が路頭に迷うことのないようにするため
②お金の行き先を決めて、自分にもしものことがあったらあげたい人にあげるため
③節税のため
確かに保障を付けている分、コストがかかっているので他の金融資産と比べて見劣りする部分もあるでしょう。しかし、目的がはっきりしておけば、それなりの役割があることが分かります。
あとは、そこに付加価値を付けるかどうかということになります。「保険は全額掛け捨てで、なるべく安くで押さえたい」という方は、生協の共済やインターネットの死亡保険などがお勧めです。「貯金はしようと思ってもなかなかできないから、どうせ掛けるなら少しでも貯蓄性のあるものがいい」という方は積み立て部分のある養老保険や終身保険がいいと思います。前職でお世話になったお客様が満期を迎えられた時、「掛けた金額より満期は少ないね。でも、掛けていなかったらこれだけは貯まらなかったよね。」というご意見をよく耳にしました。
また、できるだけ掛け捨てはない方がいいという方にとっては、リスクはありますが、預けたよりも多く返ってくる可能性のある外貨建ての保険なども考慮できるかもしれません。
「外貨は怖い」と言われる方はまだまだいらっしゃいます。でも、『円だけを持っているリスク』があるのをご存じでしょうか?
この点は、またいずれお話しします。
いずれにしましても、それぞれの特徴を考えてご自分に合ったものをお選びください。
次回は『保険は必要?』シリーズ第3弾 がん保険についてです。
①愛する家族が路頭に迷うことのないようにするため
②お金の行き先を決めて、自分にもしものことがあったらあげたい人にあげるため
③節税のため
確かに保障を付けている分、コストがかかっているので他の金融資産と比べて見劣りする部分もあるでしょう。しかし、目的がはっきりしておけば、それなりの役割があることが分かります。
あとは、そこに付加価値を付けるかどうかということになります。「保険は全額掛け捨てで、なるべく安くで押さえたい」という方は、生協の共済やインターネットの死亡保険などがお勧めです。「貯金はしようと思ってもなかなかできないから、どうせ掛けるなら少しでも貯蓄性のあるものがいい」という方は積み立て部分のある養老保険や終身保険がいいと思います。前職でお世話になったお客様が満期を迎えられた時、「掛けた金額より満期は少ないね。でも、掛けていなかったらこれだけは貯まらなかったよね。」というご意見をよく耳にしました。
また、できるだけ掛け捨てはない方がいいという方にとっては、リスクはありますが、預けたよりも多く返ってくる可能性のある外貨建ての保険なども考慮できるかもしれません。
「外貨は怖い」と言われる方はまだまだいらっしゃいます。でも、『円だけを持っているリスク』があるのをご存じでしょうか?
この点は、またいずれお話しします。
いずれにしましても、それぞれの特徴を考えてご自分に合ったものをお選びください。
次回は『保険は必要?』シリーズ第3弾 がん保険についてです。